卍形石垣

10. 卍形石垣   yoshita

 yoshita号「航海日誌  00/10/06」より

先日、始めてのある裏通りを通った。
通り過ぎざまにこの石垣が目に付いた。
昨日、この石垣がどうしても気になってカメラを持って撮りに行った。
いかがでしょうか?

この模様が面白いと思ったのです。
正方形の中に長方形が4個と小さな正方形が1個あります。
ただそれだけの簡単な模様にYoshitaくんは惹かれたのです。
三平方の定理を連想したせいかもしれない。

当然、これを造作した人は、ちゃんと計算して石の寸法を決めたと思う。
どのようにして決めたのだろうか。
それでちょっと考えてみた。
まずは、大枠の正方形の寸法を決めた。
次は中の正方形を決めた。
これを決めるには大枠の正方形の対角線を引き、
これを利用して中の正方形の大きさを決めたに違いない。

こんな幾何学的な模様は歩道などには見かけますが、
石垣では珍しい(?)のではないでしょうか?


 鶴原のコメント

 じっくり見ていて気がついたんだけど、
 あの石垣の長方形はひょっとして「黄金比」?
 だとすれば、美しいわけだ、こりゃ。
 短辺を1とすると、長辺は(1+sqrt(5))/2
 で、中央の小さい正方形の一辺は(-1+sqrt(5))/2 
 となる。

考察    10/10 鶴原


じっと見ていて、長方形の辺の比は黄金比であると確信した。
名刺を四枚並べてみる。
なかにぽっかり空いた正方形が気になった。
その一辺を求める事から始めて、
美しい規則性にたどり着いた。

中の小正方形の一辺、長方形の短辺、長方形の長辺、外側の大正方形の一辺
これらは、黄金比を公比とする等比数列をなす。

この中には黄金比が溢れているのである。

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