せいさんミニ通信(8)
20233.11 12年目の3.11に思う
東日本大震災から12年を迎えた。12年前は金曜日、翌日がサークルの合宿研究会。
公立学校共済の蒲郡荘で開く予定であった。被害の様子がわからなかったが、何より
会場の蒲郡荘が津波の怖れがあったので、当日朝やむなく中止。当日参加の人もいる
ので、人気のない蒲郡荘で不安になりながら待機していたことを思い出す。その蒲郡荘
もこの3月末で閉館。泊まりでの研究会に都合のいい施設がまた一つ消えた。残念。
(HIRO)
2023.2.23 テトラポッドを作った・・・斎藤敏光作
2月17日例会で斎藤さんより、梶田さんが描いたテトラポッドの図を見て白色ボール紙で作った
テトラポッドの型枠の紹介(左下)。円錐台斜め切りを正四面体型に4本組み合わせてできる。
例会時には展開図および製作した型枠のみの紹介であったが、その後実際にセメントを流し込ん
で作られた。(右下)高15cm。セメント1.5キロ/袋×1.5袋を注入したとか。セメントの質感が
良く出ています。(HIRO)
2023.2.22 政府の学術会議への見直し案で危惧・・・ノーベル賞受賞+フィールズ賞受賞学者の声明
日本学術会議の梶田隆章会長は22日、会員選考に第三者を関与させるとの政府の制度
改正案について、日本人ノーベル賞受賞者ら8人が「学術の独立性(を損なう)といった
根源的かつ重要な問題につながる」などと危惧する声明をまとめたと明らかにした。
まとめたのは2000~18年にノーベル賞を受賞した白川英樹、野依良治、小林誠、鈴木
章、天野浩、大隅良典、本庶佑の各氏と、1990年にフィールズ賞を受賞した森重文氏。
「成熟した先進国の政府は、ナショナルアカデミー(科学者の代表機関)の活動の自律を尊
重し、介入しないことを不文律にしてきた」と指摘。(共同通信22日)
少し前に、日本数学会でも政府の学術会議会員の排除に理事長声明を出している。
・・・寺杣友秀・日本数学会理事長は「数学者は公平性や厳密性を重んじる傾向にあるが、
いろんな考え方があるからこそ有用な議論ができる。『この種の人はいらない』という考え方
にはとても敏感だ」と語った。 (HIRO)
2023.1.30 小説の中に思いがけなく現れる「数学」
時々図書館で推理小説を眺めて適当に借りてくる。以前東京出張の折花園神社近くに
ホテルをとったことを思い出し「新宿花園公園裏交番坂下巡査」(香納諒一2019)を読む。
この類は睡眠薬替わりで未読のまま2週間で返却することも多いが、被害者早苗の金庫が
荒らされ近くにトナー粉が落ちていたことから主人公坂下巡査の推理が進む。
「・・・誰かがあの金庫のボタンについた指紋を拭き取っておいたとしたらどうでしょう。
早苗さんが4ケタの暗証番号を押したら、その押したボタンにだけ指紋が残ります。つまり
どのボタンを押したか確かめられるんです。4ケタの番号っていうことは4×3×2×1で24
通りの中のどれかが答えです。すべてにキーによる天文学的な組み合わせ比べれば楽な
ものです。・・・」
軽く扱われているエピソードだが、他の登場人物たちからは驚嘆の声が上がる。
以前この欄でも紹介したが「真夏の方程式」(東野圭吾)の物体の投げ上げで角度と
初速の方程式、「魔王」(伊坂幸太郎)の紙の25回折りの厚さの話、「光秀の定理」
(垣根涼介)の確率の話など、けっこういろいろ使われているみたい。(HIRO)
2022,11.28 サッカーワールドカップ2022
サッカーワールドカップ2022、日本は11月27日(日)にコスタリカと対戦した。
コスタリカはかつて、治安の悪い中米の国であったが、1948年の内戦の後、
1949年に陸軍を廃止し、常備軍を持たない数少ない主権国家の1つとなった。
その後、特に教育に力を入れ、他のラテンアメリカで起きている軍事クーデター
も起きていない(軍隊がないと軍事クーデターも起きない!!)。
コスタリカの教育予算が国家予算に占める割合は、世界平均が4.9%である
のに対し、6.71%、23位/192ヶ国(日本は3.42%、138位)。さらに、報道自由
度ランキングは8位(日本は71位)、幸福度ランキングは23位(日本は54位)。
コスタリカの1番人気のスポーツはサッカーでワールドカップには3大会連続
6回目の出場、最高成績はベスト8、国際ランキング31位(日本は7大会連続7
回目の出場、最高成績はベスト16国際ランキング24位)。
実は、8年前のブラジル大会でも日本が予選リーグを突破すればコスタリカと
対戦する所でしたが、日本が予選敗退のため、実現しなかった。
結果は日本のぢフェンスのミスで0:1で日本の負け。憲法で軍隊を持たない国
同士の試合で、楽しみであったが、軍事費を大幅に増やそうとする国は勝たな
くて良かったか。
2022.11.13 毎日、続ける」ということ
イチローさんが11月3日の女子高校野球選抜と交流試合のあとのグランドの「講義」で、
選手からの質問に答えて、(すごいかもしれない能力は)「信じたことを続けられること」
といっていた。(WEBメディア『Full-Count』)
堀田あけみ氏も新聞のコラムで同様のことを語っていた。・・・今夏放送され評判を呼ん
だ夜ドラ「あなたのブツが、ここに」について刺さった言葉、コロナ禍の中でキャバクラ
が閉鎖されキャバ嬢から宅配ドライバーになったシンママの主人公が1年後後輩の指導で
宅配のコツを聞かれ答えて「毎日やんねん」・・・
「…40年以上私は文章を書かない日はない。鉛筆がキーボードになり、高校生が大学
教授になっても、毎日きっと進化している」(2022.10.30中日)
思えば彼女の作家デビュー「1980アイコ16歳」は愛知県立中村高校生から。「毎日
続ける」ことの大切さを生徒にもう一度語ってみたくなった。(HIRO)
2022.11.8 インド映画「スーパー30アーナンド先生の数学教室」
愛知県の主要劇場ではもうすでに上映終了になっているが「スーパー30アーナンド
先生の数学教室」(160分;インド作品)を刈谷日劇という独立系の上映館で観てきた。
ラマヌジャン賞をとりながらも貧しさのためケンブリッジ大学留学を断念し、その後貧
しい子供たち相手に無料塾を初めて最難関大学IIT(インド工科大学)に30人の子ども
全員を入学させたアーナンドと子どもたちのドラマ。独立後も色濃く残る貧困と地域格差、
語学差別、政治の腐敗など2000年代初頭のインドの課題を取り上げ、それを歌あり、踊り
ありのインド映画らしく生徒と教師が差別と闘うエンターテイメントとして楽しめる作品。
アーナンドが恋人との会話で「美しい」の代わりに「フィー(黄金比率=1.618)」を持ち
出す会話がおもしろい。タイトルバックには数式やグラフが踊っていた。
2022.10.26
2022.10.4 引退セレモニー
昨日、プロ野球のレギュラーシーズン最終戦(神宮球場)を終え、ヤクルトの高津臣吾監督がファンに向けてコメントと、
この日が引退試合となった内川聖一選手(横浜10年、ソフトバンク10年、ヤクルト2年)、坂口智隆選手(近鉄2年、オリックス
11年、ヤクルト3年)、嶋基宏選手(楽天13年、ヤクルト3年)の3選手に向けても惜別の言葉を送った。
◇高津臣吾監督コメント
「本日、大事なスワローズファミリーの3人がユニホームを脱ぐ引退試合でした。
内川。あなたのバッティング技術、相手投手、相手ベンチを相当驚かせたと思います。2008年、右打者最高打率3割7分8厘、
そして両リーグ首位打者最多安打。記憶にも記録にも残る大打者だったと思います。本当にお疲れ様でした。
ぐっち、坂口。なんとなく昭和感の残る、痛くても痛いと言わない男。しんどくても歯を食いしばってプレーする姿は、われわれが
若手に指導するよりも、何よりも若い選手の刺激になったと思います。今は無くなってしまいましたが近鉄バファローズの最後の
選手として、今も残る近鉄バファローズのファンが、さみしく、そして大きな拍手をあなたに送っていると思います。本当にお疲れ様
でした。
そして嶋。スワローズに来てからはケガとの戦いで、なかなか思うようなパフォーマンスが出せなかったかもしれないですが、
あなたがベンチで発するその一声はたまにぷっと来ることもあり、そして選手の背中を押す、すごく勇気の出る一言でした。
僕個人としても、少し野村(克也)監督の影を思い出したりする場面もありました。その野村監督も星野(仙一)監督も、
いま天国で心からあなたに拍手を送っていると思います。嶋、みんな見ていましたよ。あなたの底力を。本当にお疲れ様でした。
この後、ヤクルトの内川聖一内野手(40)と坂口智隆外野手(38)、嶋基宏捕手(37)の引退セレモニーが行われた。家族からの
花束贈呈の後、サプライズ登場があった。
内川に花束を渡すために駆けつけたのは、ソフトバンク時代に監督だった工藤公康氏。坂口にはオリックスとヤクルトでチーム
メートだった近藤一樹氏、嶋には楽天・田中将大投手がそれぞれサプライズで登場し花束を贈った。
特に、工藤、田中の登場には球場全体からどよめきが起こった。
2022.912 「数学的帰納法」が人生の考え方の基盤・・・ムロツヨシさん
最近のネットで見つけた理系出身のタレントの記事の中に数学科出身の人がいた。
ちょっとコミカルな役柄が多いムロツヨシさん。東京理科大学理学部数学科に進学
し、大学在学中に役者を志したという。高2のときに必須科目だった「基礎解析」
の教科書がバイブルで、「数学的帰納法」が人生の考え方の基盤だとか。意外な
渋さです。(HIRO)
2022.8.11 2022年は和算の年?
数教協の69回全国研究大会が盛岡開催のところ、急遽変更によりオンラインで行われた。
最終日の数学サロンで「岩手盛岡藩、一関藩それぞれの和算」の講義を伺った。
その中で印象に残った話題、講師の菅原通先生(岩手和算研究会会長)からの紹介・・・
2022年は和算にとって記念すべき年、なぜなら現存する最古の和算書(のひとつ)「割算書」
が毛利重能により1622年(江戸時代初期)に発刊されて600年、そして関孝和が1708年に没し
て314年ということです。(HIRO)
2022.5.16 「天声人語」か・き・つ・ば・た 朝日新聞5月16日(月)
〈からころもきつつなれにしつましあればはるばるきぬるたびをしぞおもふ〉。 鮮やかな水辺の花を見た平安歌人の在原業平は「か・き・つ・ば・た」の 5音を歌に織り込んだ。場所はいまの愛知県知立市の八橋町である▼妻を思い、 旅のわびしさを詠んだ一首は『伊勢物語』に収められた。その後、多くの歌人 俳人が八橋を訪れ、浮世絵、にも描かれた。愛知の県花にもなった▼「八橋の誇 りですが、ちゃんと咲かせなきゃと重圧も感じます」。八橋旧跡保存会の平沢 信幸会長(75)の言葉にはわけがある。無量寿寺境内のカキツバタ3万株を 5年前、「立ち枯れ病」が襲ったのだ。「がっかりしたお客さんに申し訳なくて。 県市と対応を練りました」▼水質が疑われれば新たに井戸を掘り、土質が怪し ければ近くの田から土を運ぶ。悪性のカビには手作業で1株ずつ殺菌剤をまいた。 奮闘が実り、今春は全盛期の8割に回復。筆者が訪れた先週、池一面が青紫に染 まっていた▼業平といえば、どうしても浮名を流す貴公子の像が浮かぶ。権勢の 道から外れても、和歌の才にた六歌仙に数えられた。取材では業平の艶聞(え んぶん)も話題に上ったが、平沢さんらの関心は、彼が詠んだ花の美を復活させ る方面に注がれていた▼吉野の桜に水戸の梅、最近ではウクライナのヒマワリ畑。 詩文や映画を通して土地と深く結ばれた花は多い。どれも同じ花を守り抜く苦労 あってこそ。年々歳々カキツバタを育んできた人々に感謝しつつ、にぎわう寺を 後にした。 |
五千円の裏のかきつばたは、江戸時代の巨匠、 尾形光琳の『燕子花図屏風』が使われている。 『燕子花図屏風』は、伊勢物語「八橋」の場面 を描いた作品なのだ。 伊勢物語では、三河国 の八橋(愛知県知立市八橋町近辺)は、水が蜘 蛛の手のように分かれて流れているために、八 つの橋を渡したことから「八橋」と名付けられ たとされ、その川の流れのほとりにかきつばた が美しく咲いていたと記されている。 |
2022.5.01 ロシアのウクライナ侵攻と朝日歌壇
永田 和宏 選
火柱のロシアの戦車に溜飲が下がるそこにも人がいるのに (観音寺市)篠原 俊則
【評】 「見る」側の安易な心理を鋭く突いた一首。一方的にロシア軍、その兵士らを悪と決めつけていては
その本質は見えてこない。
昨日までは遊具のありし公園が墳墓になりて十字架のたつ (観音寺市)武田 光弘
馬場あき子 選
戦争をしない生き物の春の野に雲雀と燕がこぼすさえずり (観音寺市)篠原 俊則
ウクライナ攻撃止まずわが郷は罪の如くに春の深まる (亀岡市)俣野 右内
【評】 日々ウクライナの情報が伝えられる。第一首の「戦争をしない生きもの」はそれに触発されてのものか。
下句に生の活力がみなぎる。
佐々木 幸綱 選
戦争で町が廃墟と化しゆくを進行形で見てる驚き (大洲市)村上明美
動物がおびえていると園長は戦火の中に留まるという (前橋市)荻原葉月
日本にも海越え派兵した歴史「侵攻」という言葉の重み (郡山市)柴崎茂
ウクライナの短歌を読みたく日曜のあした朝日を買いに走るも (東広島市)大成健次
ジャベリンやスティンガーなど昨年の春には知らざりし武器を覚える (昭島市)西山美津江
【評】 第一~五首、今週もウクライナの歌が多く寄せられた。進行形の戦争の報道をどう短歌にするか。
歌人たちの短歌もむろん問われているし、第四首にあるように、この点に関する新聞歌壇の選者の責任
も重いのだと思う。
高野 公彦 選
攻められて焦土広がるウクライナいま人びとはムンクの「叫び」 (横須賀市)矢田紀子
百四十三個のテディベア並ぶロシアの奪いし子どもらの数 (観音寺市)篠原俊則
美しき草色萌ゆるライ麦はいつか黄金の波になりゆけ (国分寺市)小山佐和子
再上映「ひまわり」見つつウクライナの別れあまたを暗がりに泣く (我孫子市)松村幸一
高遠(たかとお)の観桜のヘリ飛ぶ空は爆音止まぬ国に続きおり (伊那市)島村玲子
【評】 一首目、かの国の空にもムンクの「叫び」が湧いているかも。二首目、死んだ子どもの数だけ置かれた
テディベア。三首目、戦争が終わって農作物が順調に育ち、豊かに稔(みの)ることを願う歌。各句の頭に「う・く
・ら・い・な」を置いた折句。
2022.3.26 「僕に方程式を教えてください 少年院の数学教室」
著者 高橋 一雄(数学指導者), 瀬山 士郎 (群馬大学名誉教授), 村尾 博司 (元少年院長)(集英社新書) 990円
少年院の目的は「犯罪的傾向を矯正し、健全な心身を培わせ、社会生活に 適応するのに必要な知識及び能力を習得させること」と示されています。その ための教育(矯正教育)は日誌、作文、面接、内省指導などの生活指導の上に ①教科指導(基礎学力を身につける)、②体育指導(基礎体力の向上を通して 忍耐力を養う)③職業指導(退院後の仕事を見据えた基本技術の習得)、④特 別指導(院内の伝統行事や地域に開かれた教育行事を通して、共感性や協力 性を養う)がある。 中学生および六割以上を占める中学卒業・高校中退者に対する教科指導には、 ①平均入院期間は十一か月という時間的制約、②入院時期がまちまちというさ みだれ入院、③基礎学力不足という三重苦の上での教科指導、とくに数学は分 からナイ、つまらナイ、役に立たナイの「三ナイ」現象は少年たちを苦しめる。 そんな中、中学生には「分数の計算」「正負の数の計算」「文字式の運用」などを 組み込んだ「一次方程式の理解と習熟」、中学を卒業し、高等学校卒業程度認 定試験を受験希望する少年には「式の計算や平方根の計算を組み込んだ二次 方程式が解けること、二次関数の基本を理解」を公式や問題を解くだけでなく、 計算する意味を理解し考える数学の授業を展開する。 それは少年たちに「数学を通して学ぶことの大切さ、面白さを思い出させ、学び を通して人とつながることの大切さを感じさせ、想像力を通して、外の人とつなが っていく感性を養い、彼らの心を耕すことにつながる。」という。 その中で、ベストセラー参考書の著者でもある注目の数学指導者(高橋氏)、 数学教育の専門家(瀬山氏)、少年院を知り尽くした元法務教官(村尾氏)の三氏 が一緒になっての取り組みは少年たちを変えていく。 |
南国南知多にもびっくり積雪15㎝
2022.2.12 琵琶湖畔で見つけた源氏香
2021.12.27 実は意外な資格・免許持ちの女優ランキング
ネットにはどうでもいいような「ランキング」が紹介されているが、その中に
12.27付のYahoo!に見出しの記事があった。https://rankingoo.net/
何気なくみたら 〈 第1位 松たか子(フォークリフト免許)〉
とあった。じつはこの資格取得については、2013.9.13付けの本欄ミニ通信
に「松たか子も悪戦苦闘した加速度の定義」としてフォークリフト免許試験の
話を紹介している。
改めて、役者の役作りはすごいと思った。(HIRO)
2021.12.18 円筒を組み合わせ相貫体のデコレーション
2021.1214 街中で見つけてたサインカーブ
2021.1212 無断欠勤OK,嫌いな仕事はしなくてよい会社
現在、大阪府茨木市のエビ加工・販売会社「パプアニューギニア海産」は社員3人、 パート従業員15人の中小企業である。 2011年までは宮城県石巻市に工場があったが、東日本大震災で工場が流され、 得意先の紹介で茨木市に移転し、再開したが、古くからの社員も辞めた。 石巻の工場では工場内にビデオカメラを設置して事務所から工場内を監視をして いたが、社長の長男で工場長のMさん(42)は「会社を続けるからには従業員に愛さ れる職場にしたい」と考え、パート従業員にはフリースケジュール制(届け出無しで いつでも休みを取れる)を導入。その結果、パート従業員が一人も来なかったことは 今までに一度だけあったが、その時は正社員で何とか乗り切ったという。さらに、昨 年からは嫌いな作業を行うことも禁止した。 こうしたことで、従業員の定着率が良くなり、人件費が年間400万円削減できたとい う。(TAKE) 「働きやすさを追求したら「無断欠勤OK」になる | 今週のHONZ | 東洋経済オンライン | 社会をよく する経済ニュース (toyokeizai.net)」 「無断欠勤OK、嫌いな仕事しなくて結構-大胆、パートの働き方改革「誰も出勤しない日も…」 大 阪・茨木の食品会社(1/3ページ) - 産経ニュース (sankei.com) |
2021.12.7 黒田孝郎先生没後30年
黒田孝郎先生が亡くなられたのは1991年12月7日、今年でちょうど没後30年。 「数学教室92年3月号」に大阪大学数学科で同窓の宮本敏雄先生の追悼文が掲 載されている。先生は名古屋市の旧制惟信中学を経て阪大卒業後、旧制岡崎中 学に赴任し、幾何の授業を教えた。数年で東京物理学校に移られたが、幾何の 授業の内容を元にのちに名著といわれる「新數學對話」(誠文堂新光社)を著 した。 当時の教え子のひとりが高校の生物の教科書にも載っている「分子進化中立 説」を提唱した木村資生氏。文化勲章を受章され岡崎市の名誉市民でもある。 像が岡崎市のセキレイホールの前庭に建立されている。そのプレートに刻まれ た紹介文に「中学時代に数学の面白さも知った・・・」とあるがこれは、黒田 先生の授業を通じてということである。 1987年修善寺で行われた数教協全国大会の夜の交流会で黒田先生から木村君 の思い出として伺った。愛知県ご出身ということをその時に教えていただいたが、 もっと当時の愛知の様子、あるいは数学についてもお話を伺いたかったと改め て思う。 (HIRO) |
2021.11.20 2冊の本
① 「『嫌われた監督』落合博満は中日をどう変えたか」 鈴木忠平著 文芸春秋 落合は中日の監督を8年間務めた。成績は1位4回、2位3回、 3位1回 星野は中日の監督を11年間務めた。成績は1位2回、2位5回、 3位1回、4位1回、5位1回、6位1回 星野は鉄拳で選手をなぐった。 落合は監督に就任したとき、コーチに3つ のルールを通達した。 ① 絶対に選手を殴るな ② 選手が訊いてくるまではおしえるな ③ 選手と食事にはいくな 落合は星野や野村のように新聞記者に多くを語らなかった。そこで、 真意が伝わらず誤解も生じた。ファンサービスがないとも言われた。 日刊スポーツに入社して4年目の駆け出しの記者が落合の監督8年 間を12人の選手、コーチ、球団フロントマンを通して落合の実像に迫った。 ② 「『ことば』に殺される前に」 高橋源一郎 著 河出新書 アメリカ・マサチュ―セッツ州にある「サドベリー・バレー校」は4歳から 19歳までの子供を受け入れている。この学校はカリュクラムがない。 試験も通知表もない。学年もクラスもない。卒業証書もない。 この学校では決まった「授業」はない。子どもたちはずっと、好きなこと をして一日を過ごす。だから、9歳になっても字が読めない子もいる。それ なのにここを卒業した子たちの「学力」は普通の学校よりも高く、たいてい の子どもたちは希望の大学に進学する。 では、どうしているか。待つ、じっと待つ。 ある日、9歳から12歳までの12人の子どもたちがひとりの「おとな」の所 にやってきて、算数を教えてくれと頼みに来る。その結果は6年間かかる 算数を24時間で終了してしまう。 こんな夢のような学校が現実にあるんですね。 日本にも北海道から沖縄まで20校ほどある。 (take) |
2021.11.10 遠山啓 最後の講演
数学教育協議会 第26回全国研究大会 (1978年8月)は愛知県の蒲郡温泉で開か れた。この大会は東海地区が初めて担当し、 参加者は2000名を超えた。 念講演は数教協委員長 遠山啓氏で演題は 「教育の原点にたちかえって」。 全国研究大会では遠山氏最後の講演だった。 講演の内容はこちら をご覧ください。 「数学教室1979年1月号」 記念講演をする遠山啓氏 → |
2021.10.30 マジシャン「ナポレオンズ」パルト小石氏逝去
2021.9.18 「西三数学サークル通信 第1集」のこと
2021.9.15 大人になって「教養として数学を学びたい」人のための最高の一冊
2021.9.2 サッカーワールドカップアジア最終予選
昨日、サッカーワールドカップアジア最終予選の初戦が大阪のパナソニックスタジアム
吹田で行われた。相手はオマーン((世界ランク79位)、日本(世界ランク24位)で過去の
対戦成績は9勝3分けで一度も負けたことのない相手だった。
しかし、オマーンはこの試合に向けて1ヶ月の合宿を行い準備してきた。前半は押され
気味であったがなんとか耐え、0:0。しかし後半終了間際に左サイドをパス交換で崩され,
クロスから決勝点を奪われ負けた。日本はオマーンに気力、体力、戦術すべての面で負け
ていた。
7月に行われたオリンピックのサッカーではオーバーエイジ3人を含めて1ヶ月以上も試合
に向けて準備をし、予選リーグでは格上のメキシコ、フランスにも勝ち、3勝0敗で1位通過
できた。
ブラジルチームも南米予選では苦戦する。それは選手たちが世界各国に散らばってチーム
としての完成度が低いためだが、個々の能力が高いため苦しい試合も打開していく能力が
あるが、日本チームにはまだそこまでの個人の能力がない。そこで大切なのは戦術であり
指揮官の力だと思う。さて、今後チーム力をどこまで高めていくことができるか。
2021.8.25 今年度入試で使われた2021
2021.8.10 映画「キネマの神様」は、ぼっと見てられない
6日より全国封切となった「キネマの神様」。89歳の山田洋次監督の渾身の作品。
沢田研二、宮本信子、小林稔侍の70過ぎのロートル組と菅田将暉、永野芽郁、北川
景子の若手の対比も面白いが、何も言わない小道具が見もの。「ルービックキューブ」
はともかく、「ハノイの塔」が使われていた。その他、撮影所労組のアジビラもさりげ
なく映しだされる。(これは山田作品にはたびたび登場)映像の深みを観察できる映画
です。 (HIRO)
2021.8.10 斎藤敏光の教具(4)・・・木製タングラムでピタゴラスの定理2
2021.8.6 斎藤敏光の教具(3)・・・木製タングラムでピタゴラスの定理
2021.6.21 コロナワクチンと朝日歌壇
高野 公彦 選
幾許(いくばく)も無きわが未来消えゆくコロナ禍の世に居合はせしばかりに 平野 明子 (福島県)
面倒で老いボケの道突き進むワクチン予約パソコンもなし 石原 学 (山梨県)
世事に長(た)ける高齢者のみ生き残れと仄めかすようなワクチン接種 末光 奈緒子 (横浜市)
接種終えた安堵の笑顔テレビ越しにまだ受けられぬ人々が見る 上田 結香 (東京都)
〈評〉 電話しか通信手段のない高齢者の場合、ワクチン接種の予約で
置き去りにされている人が多い。平野さんはその孤独感を詠み
石原さんは憤懣をあらわにする。政府はこうした高齢者に対し、
救いの手を差し伸べないのだろうか。
2021.5.30 オリンピックと朝日歌壇
永田 和宏 選
「県境を超えるな」と言い国境を越える五輪を止めない都知事 篠原 俊則 (観音寺市)
オリンピックを招致の人が東京へ来ないでと言ふ緊急事態 松井 恵 (浜松市)
見に行くな見ても喋るな拍手せよ腫物のごと聖火来県 村上 明美 (大洲市)
反対の声はミュートにアナウンスだけが伝える聖火リレーを 塚本 恭子 (久留米市)
〈評〉 オリンピックをどうするかの決断は、いよいよ先送りできない時期
になっているのに、その対応の不徹底はと、苛立つ最初の四首。
2021.1.25 西三サークル通信第9集発刊
2021.1.16 安野光雅氏逝去